2023-02-28
不動産を売却する一般的な方法は、不動産会社へ買主探しを依頼する「仲介」という方法ですが、不動産会社が直接引き取る「買取」という方法もあります。
買取では、仲介に比べ取引完了までのスピードが圧倒的に速いため、すぐにでも手放したいといいう方にとってとても魅力的な不動産売却方法です。
そこで今回は、富山県富山市周辺で不動産売却をご検討中の方に向けて、買取と仲介の違いについて解説します。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、ご自身に合った売却方法を選択しましょう。
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買取と仲介は、どちらも不動産を売却するという点では同じですが、その特徴には大きな違いがあります。
ご自身の売却方法を選択する際に、とくに注目すべき違いは次の3つです。
それぞれがどのような違いなのかをみていきましょう。
1つ目の違いは「買主」です。
仲介の場合、買主は主に個人の方になります。
そのため、仲介ではマイホームの購入を希望する方を、広告などを利用して広く探すことになります。
一方買取の場合、買主は不動産会社です。
そのため、買取では売主と不動産会社とで直接交渉し、条件がまとまればすぐに契約に進むことが可能です。
2つ目の違いは「売却期間」です。
仲介では個人の買主をみつけるための、広告・販売期間が必要となります。
一般的に、売買契約締結までに3か月程度、その後、決済・引き渡しまでに2~3か月ほどの期間がかかります。
立地条件や建物の状態などによっては、1年以上かかることもあると考えておきましょう。
一方買取では、不動産会社が直接買主となるため、広告・販売期間は必要ありません。
不動産会社と売却の条件やスケジュールを直接交渉し、早ければ7日~1か月程度で取引を完了させることが可能です。
このように、買取は仲介よりも早く・確実に売却することができるという特徴があります。
3つ目の違いは「売却価格」です。
仲介の場合、チラシやインターネットなどに広告を出し、広く買主探しをおこなうため、市場相場に近い価格で売却できる可能性が高まります。
一方買取の場合、不動産会社は購入した不動産にリフォームやリノベーションなどによって価値を高めて再販売をおこないます。
そのうえで、利益を見越した価格で購入する必要があるため、買取価格は本来の市場相場よりも低くなることが一般的です。
このような理由により、買取は仲介よりも売却価格が安くなるという特徴があります。
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不動産の売却において、買取を選択した場合にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、仲介と比較したときの買取における4つのメリットをご紹介します。
仲介の場合、販売期間・売買契約締結を経て、売却代金の決済となります。
一方買取の場合は、交渉がまとまればすぐに売買契約を締結し、司法書士による登記手続きをおこなえばすぐに現金化が可能です。
転居の日程や相続税の納税期限が決まってる場合など、現金化を急ぐ方には大きなメリットとなるでしょう。
買取では不動産会社が直接買主となるため、仲介業務は発生しません。
仲介により不動産売却をおこなう場合の仲介手数料は、法律によりその上限額が定められています。
その上限額は売買価格が400万円以上であれば「売却価格×3%+6万円+消費税」により算出され、たとえば2,000万円の物件の場合では最高で72.6万円の支払いが必要です。
買取であれば、この仲介手数料を支払う必要がありません。
不動産売買において売主が注意すべき契約不適合責任は、買主が業者となる買取の場合には免除されます。
契約不適合責任とは、契約内容と異なるものを売却した場合に、売主が修理や交換などの責任を負うというものです。
たとえば、雨漏りのある物件を「雨漏りがある」と契約書に記載せずに売却した場合、売主から修繕を求められたり、損害賠償を求められたり、場合によっては契約の解除を求められたりする可能性があります。
しかし、買取であれば買主は不動産のプロである宅地建物取引業者であるため、契約不適合責任の心配をする必要はありません。
仲介の場合、新聞折り込みチラシやインターネットサイトなどを利用して物件情報を広めることで、買主探しをおこないます。
また、内覧希望者が度々出入りすることや、見学会などをおこなうことでも、近隣の方へ売却することが知られてしまうでしょう。
しかし、買取であれば売主と不動産会社とのやり取りのみとなるため、近隣の方へ知られる可能性は低くなります。
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次に、不動産売却において、買取を選択した場合に生じるデメリットについてみていきましょう。
仲介と比較したときの買取におけるデメリットは次の2つです。
買取の場合、先述したように不動産会社は不動産市場の相場価格で再販売をおこなうため、買取価格は相場よりも1~3割ほど低くなることが一般的です。
もし市場相場価格で買い取ってしまうと、リフォーム・リノベーション費用や不動産会社の諸経費、利益の捻出ができなくなります。
また、買取では契約不適合責任を免除とすることで売主にとっては大きなメリットとなる反面、そのリスクを不動産会社が負担することになるため、仲介の場合に比べて売却価格が低くなるケースが多いのです。
なお、一般的に買取は、仲介ではなかなか売れにくい築年数の古い物件を売却する場合に適しているといわれています。
築浅の物件の場合、仲介で売りに出したとしても需要が大きいため、比較的早期に相場に近い価格で売却できる可能性が高くなります。
そのため、買取と仲介のどちらの方法で売却するかを決める際には、早く売れるからと安易に買取を選択するのではなく、立地条件や築年数、建物の状態、売主の状況などで総合的に判断することが大切です。
不動産会社は、購入した不動産にリフォームやリノベーションにより付加価値を与えたうえで、再販することを前提としています。
そのため、築年数が古い物件や、設備の故障や建物の破損といった不具合のある物件など、大抵は買取が可能です。
しかし、一旦取り壊したら再建築が不可能な物件や、擁壁が老朽化している物件など、再販により利益が見込めないと判断される不動産は、買取ができないケースもあります。
また、すべての不動産会社が買取をおこなっているわけではないことも覚えておきましょう。
仲介しか対応していない不動産会社も多いため、不動産会社選びも慎重におこなう必要があります。
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不動産会社が直接買主となる買取での不動産売却では、仲介に比べて売却スピードが速く、契約不適合責任の心配もありません。
ただし、仲介に比べて売却価格が低くなるといったデメリットもあるため、どちらがご自身に合っているのかを慎重に判断することが大切です。
弊社は、富山県富山市・高岡市・射水市エリアで不動産売却のサポートをしています。
「仲介で売れるだろうか?」「買取可能だろうか?」とお悩みの方は、ぜひ弊社へご相談ください。